ネットショップ(EC)で手軽に家具が買える時代だからこそ、私たちは展示会に足を運び、本物のクオリティを肌で感じる活動を大切にしています。
今回は、私が2019年に現地へ赴き、今なお当店のセレクトの原点となっている世界最大規模の家具見本市「Salone del Mobile.Milano(ミラノサローネ国際家具見本市)」のリアルな記憶を振り返ります。
毎年4月にイタリア ミラノで開催される世界最大規模の家具見本市 Salone del Mobile.Milano ミラノサローネ国際家具見本市(2024年は4月16日~21日に開催)家具やインテリア小物、オフィス家具、照明などさまざまなブランドやメーカーが世界中から集い、毎年多くのバイヤーや業界関係者が足を運ぶ世界最大級の展示会です。
単なる展示会のレポートではなく、現地で確信した海外のトレンドインテリアを日本の住まいに取り入れ、高級ホテルライクな空間を作るためのヒントを、プロのバイヤー視点で徹底解説します。
私は2019年に参加しましたが、毎年この時期になると、ミラノサローネの興奮と感動、ミラノで食べたマルゲリータとティラミス、ボローニャで食べたボロネーゼ、マルペンサ空港で飲んだエスプレッソ、美男美女でシャレオツなミラネーゼを思い出します。仕事のことはあまり思い出せませんが…。

1. 海外ホテルライクを叶える「ローソファ・フロアソファ」の圧倒的な開放感
ミラノサローネの巨大な会場「Fiera Milano(ロー・フィエラ・ミラノ)」に一歩足を踏み入れて最も衝撃を受けたのが、リビング空間の主役となるソファの圧倒的な存在感と、それらが醸し出す開放感でした。
日本のリビングでは、背もたれが高くしっかりとした佇まいのソファが主流になりがちですが、海外の上質なインテリア、特にラグジュアリーなホテルライク空間で多用されていたのは「ローソファ」や「フロアソファ」です。
なぜ「ロータイプ」が選ばれるのか?
座面や背もたれの位置を低く抑えたローソファは、空間を遮る壁を作らないため、視覚的に部屋を広く見せる効果があります。 海外の広大なリビングはもちろんのこと、実は日本の限られたリビングスペースにこそ、ローソファやフロアソファは非常に有効なアプローチなのです。圧迫感を無くし、天井を高く見せることで、一気に「海外の邸宅」のような洗練されたホテルライクな空間へと格上げしてくれます。




2. プロが魅了された「ソファとセンターテーブルの組み合わせ」の妙
展示会を見ていて気がついた、コーディネートの決定的な違い。それが「ソファとセンターテーブルの組み合わせ方」です。
日本ではソファの前に長方形のローテーブルをぽつんと置くスタイルが定番ですが、ミラノで目にしたのは、もっと自由で、オブジェ感の強い、アートのような組み合わせでした。

- 異素材のミックス: 上質なレザーやファブリックのソファに対し、大理石、ガラス、天板にゴールドをあしらったモダンなセンターテーブルを組み合わせる。
- サイズ・高さの異なるテーブルの複数使い: 1つの大きなテーブルを置くのではなく、高さや形の異なるスツールやサイドテーブルをネスト(重ねる)させて配置するスタイル。
これにより、リビングに緩急が生まれ、どこから見ても絵になる「海外インテリア」特有の立体的な空間が完成します。当店で扱うモダンな家具たちのセレクトにも、このとき培った「組み合わせのバランス感」が今も深く息づいています。
3. チェアデザインのトレンドは「クラシック回帰」と「モダニズムの融合」
チェア・テーブル・ソファ・ベッド
展示を見ていて家具の基本はこの4点なのだとつくづく感じました。そして、その素材とフォルムをクラシックから持ってきたり、モダンにしてみたり、ナチュラルにしてみたり。それを時代で変化させているように感じます。
このミラノサローネでの経験が、私を更に家具とインテリアを好きにさせ、モダンという視点を与えたきっかけになったのかもしれません。
家具の基本である「チェア・テーブル・ソファ・ベッド」。その中でも、最もデザイナーの哲学が現れるのがチェア(椅子)です。当時のミラノサローネ、そして近年のグローバルトレンドにおいて明確な流れとなっているのがチェアデザインのクラシック回帰です。

クラシック回帰×モダンという視点
完全な骨董品のようなクラシックではなく、伝統的なフォルムや美しい曲線の美しさをベースにしながら、現代的な素材(アイアン、ミニマルなファブリック、洗練されたカラーリング)で再構築する。この「温故知新」とも言えるアプローチが、現代のモダンインテリアに深みを与えています。
例えば、直線的で無機質になりがちなモダンリビングに、あえて1脚だけクラシックな曲線美を持つラウンジチェアを混ぜる。これだけで、インテリアのプロが手掛けたような、奥行きのある空間が生まれます。




4. ネットショップ(EC)だからこそ、私たちが仕入れと目利きにこだわる理由
見本市会場だけでなく、期間中にミラノの街全体がデザイン一色に染まる「ミラノデザインウィーク」では、普通の雑居ビルや街中のショップの地下でも、世界最高峰のインスタレーションが行われていました。どこを歩いても刺激が止まらないその空間で、私は家具の持つ「空間を変える力」を確信しました。
現在、私たちは家具をWEBでお届けするECショップとして運営していますが、画面の向こうのお客様に本当に価値のある家具をお届けするためには、バイヤー自身が本物に触れ、その文脈やトレンドの背景を理解していることが絶対条件だと思っています。



ミラノデザインウィークでは、ショップだけでなく歴史ある建造物や街のいたる場所がギャラリーに変わります。


街並みを歩き観光しながら仕事をしている面白い感覚になります。






ミラノサローネを思い出しながら家具のセレクトを考えるも、やっぱり思い出すのはおいしい食事のことばかり…。
daus lab は、この現地のワクワクする空気感も含めて、これからも皆様の暮らしを豊かにする上質な家具をご提案し続けます。あなたの理想の暮らし、ぜひ当店のセレクト家具から見つけてみてください。


